魔物「記憶喪失って、大丈夫なんですか?」
魔王「さぁ?」
魔物「さぁ、じゃないですよ」
魔王「でも、悪い人じゃないじゃん」
魔物「それは、そうですけど」
魔王「だったら、文句言わないの」
魔物「しかし、勇者の仲間だった、という場合も考えられますし」
魔王「……あ」
魔物「あ、とは?」
魔王「えっと」
魔物「その可能性すら考えていらっしゃらなかった、と」
魔王「ごめんなさい」
魔物「……まぁ、一応こちらで注意を――」
魔王「どうしたの?」
魔物「どうやら、今の会話を聞かれたようです」
魔王「え?」
魔物「まずいです。あの男、城門へ向かっています」
魔王「ちょ、ちょっと、早く追って!」

 

 

【選択肢】
 

1.奴隷「やはりそう簡単に信頼されることは無いよな……。仕方ない、この城を出て行こう」
2.奴隷「すぐに信頼されようなんて思うこと自体が間違っているんだよ。僕は魔王様に拾われたんだ。だから、ちゃんとお勤めを果たさないと……」

 

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