魔物「全く、魔王様ときたら……」
奴隷「あ……」
魔物「あ、こんばんは。どうかされましたか?」
奴隷「いえ……。魔王様はもうおやすみに?」
魔物「はい」
奴隷「そうですか」
魔物「本当に記憶喪失なんですか?」
奴隷「みたいです」
魔物「……そうですか」
奴隷「あの、えっと、その……」
魔物「何ですか?」
奴隷「あなたのことは何とお呼びしたら?」
魔物「別に、好きなように呼んでくださって結構です」
奴隷「はぁ……分かりました」
魔物「それでは、私ももう寝ますので」
奴隷「おやすみなさいませ、先輩」
魔物「せ、先輩?」
奴隷「はい。僕にとっては、魔王様の下で働く先輩ですので」
魔物「そうですか。まぁ、べ、別にそれで構いませんけど」
奴隷「はい。それでは、おやすみなさい」
魔物「おやすみなさい」

 

 

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